ニードルの入手方法
【 ピアス店で購入 】ピアスを扱っている店ではなく、ボディピアス専門店やピアッシングスタジオなどで購入できます。 【 ネットで購入 】
販売規制により、販売できるショップが激減しています。
割高になってしまいますが、ネットオークションや販売ライセンスを取得しているショップから通販購入するのが主流です。
ニードルのサイズ
ファーストピアスと同じサイズのニードルを使用します。 Gとはゲージの事で、ピアスのポスト(シャフト)部分の太さを表します。
細
▲
▼
太
▲
▼
太
18G (1.0mm)
16G (1.2mm)
14G (1.6mm)
数字が小さくなるほどニードルが太くなります。 耳たぶ用の一般的なファッションピアスは、16Gが多いと思います。
( ピアッサーに付属しているファーストピアスも16Gです。 ) ピアスより太いニードル(16Gのピアスに14Gのニードル)を使用すると、ニードルとピアスの連結は楽になりますが、傷口よりピアスの方が細いので圧迫止血が望めず、出血や細菌が進入しやすくなりますのでやめましょう。
ニードルの利点
ピアッサーの場合、本体に装着されているピアスがファーストピアスになりますが、ニードルで開ける場合は最初から好きなピアスを装着できます。 それと、ピアッサーやピアスガンは針(先端の形は安全ピンと大差ありません)を皮膚に刺し、皮膚内部の組織を押し広げるようにピアスホールを開けるので、広い範囲で負担が掛かり、腫れやシコリが出やすくなります。 ニードルは先端が鋭利な刃物になっており、刺すと言うより"切り進む"感じでホールをあけます。 例えば転んで怪我をした時、すり傷より切り傷の方が治りが早いように、傷口は綺麗な方が治りが早いのです。 ですから、ニードルで正しく正確にピアッシングを行えば、ピアスホールが安定するまでの期間が短くなります。
上がニードル、下がピアッサーの針先です。
太さ(ゲージサイズ)は同じでも、先端の形状と鋭さが全然違います。
「安全ピンで開ける」という発想にも納得できます。
ニードルの欠点
ニードル自体の単価は安いのですが、ピアッサーのように手軽に購入出来ないのが現状です。 ピアッシングの工程も違い、ピアッサーは耳たぶの裏側にある本体のキャッチ部分に針が貫通しますが、ニードルは貫通させる針の出口を想像しながら角度を決めなければなりません。 ニードルでピアッシングした場合、ピアスを正面から見ると理想の位置なのに、キャッチが耳たぶからはみ出して見えるなどの「ななめ打ち」の心配があります。 それに、ピアスでニードルを押し出す時にも、耳たぶの内部でピアスとニードルがずれてしまう事がよくあります。 その場合、ピアスとニードルを再接続する為に、耳たぶの内部を手探り感覚で多少かき回す事になり、ピアスホールの安定が通常時より遅れてしまいます。
ピアッシングの準備
【 用意するもの 】
【 備 考 】
ニードル
ピアスと同じゲージの物を使用します。
ピアス
(ファーストピアス)
(ファーストピアス)
《注意》ファーストピアスにクリアピアスを使うのは危険です
ピアッシング初期のホールには皮膚組織を覆う皮膚がなく、体液などの分泌が多くなります。
皮膚が形成されていく過程で、拒絶反応を抑えた医療用ポリプロピレン製のクリアピアスは癒着(皮膚と一体化)しやすいので、この段階では使ってはいけません。
消 毒 液
オキシドールは100円ショップにもあります。
軟 膏
抗生物質入りが望ましいのですが、ワセリンでも潤滑・止血に効果があります
《知恵袋》香水をつけた上にワセリンを塗ると、香りが長持ちします
《知恵袋》香水をつけた上にワセリンを塗ると、香りが長持ちします
ティッシュ / コットン
消毒や止血に使います
消しゴムやコルクなど
軽く押してもへこまず、ニードルが刺さる硬さのもの
水性ペン
目印が太いと位置が分かりにくいので、細書きの水性ペンや化粧用のペンシル
ファーストピアスはホールが安定するまで、就寝時にも外す事が出来ません。
ヘッドパーツを爪留めしてあるタイプ(画像左)はタオルなどの繊維に引っ掛けやすく、安定していない柔らかいホールが裂ける危険があります。
画像右のような出来るだけがシンプルなピアスを選びましょう。
ここでお勧めするのが「中折れ式フープタイプ」です。
この形状はキャッチ部分が引っかかる事がなく、耳たぶ前後に均等に加重が掛かるので負担が軽減されます。
※少し重いのが難点です。
この形状はキャッチ部分が引っかかる事がなく、耳たぶ前後に均等に加重が掛かるので負担が軽減されます。
※少し重いのが難点です。
ピアッシングの手順
ここでは一般的な耳たぶのファッションピアスを例に説明します。消毒する前に、ピアスを付ける位置を決めておきます。 ピアス1個分ズレただけでも印象がガラリと変わりますので、合わせ鏡で横からも確認しながら慎重に決めて下さい。
コットンの上にピアスとキャッチを乗せ、消毒液を振り掛けて消毒しておきます。
ピアスは滅菌されていませんので、必ず消毒して下さい。
耳たぶの表と裏を広範囲に消毒します。
ピアッシングする位置に、ペンで目印をつけます。
耳の形は人それぞれ違いますし、スタッズピアスとフープ・ドロップタイプでは似合う位置が違いますので、合わせ鏡で横からも確認しながら慎重に位置決めして下さい。
ニードルを滅菌パックから取り出し、先端を重点に根元付近まで軟膏を塗ります。 この時、ニードルの中空部分にも軟膏が入るようにします。 この手順を怠ると、ニードルのすべりが悪くなるだけではなく、中空部分から流血する事があります。 耳たぶ裏に消しゴム等を密着させておき、目印の位置にニードルの先を当て、角度に気を付けながら刺していきます。
この時、消しゴムなどでニードルを受けないと、耳たぶ内部から表皮を突き破る時に皮膚が伸び、その分だけ痛みを伴います。
ニードルが貫通しても、耳たぶから抜かないで下さい。
ニードルの末端部分に軟膏を塗ったピアスポストを押し付け、ピアスでニードルを押し出すような感じでピアスを通します。※同じゲージサイズなので、中空部分にポストは刺さりません
耳たぶの内部でニードルとピアスが外れないように、互いを押し付けたままの状態で、ゆっくりと慎重に通してください。 腫れていた耳たぶも、2〜3日で落ち着いてくると思います。 傷が完治してピアスホールとして安定するまで、ファーストピアスは就寝時も着けたまま外せません。 初めてピアッシングされた方は、慣れていないピアスを終日着けたままで過ごすのですから、苦労されると思いますが頑張って下さい。
小ぶりなピアスでも、ヘッドパーツをツメ留めしてあるものは引っ掛かりやすいので避けたほうが無難だと思います。
着替える時は注意できますが、就寝時は寝返りなどでピアスホールが裂ける(穴が縦長に広がる)危険があります。
着替える時は注意できますが、就寝時は寝返りなどでピアスホールが裂ける(穴が縦長に広がる)危険があります。
ピアスの位置が気にいらない
ピアッシングにも慣れが必要ですが、練習できるものではありません。 慎重に位置決めしても、実際にピアスを付けてみると位置が気に入らなかったり、角度がずれてしまった場合があると思います。 その場合はすぐにファーストピアスを外し、コットンでピアッシング孔を押さえて止血します。(注射した時のように) ピアッシング直後なら数日で傷口がふさがりますので、改めてピアッシングしましょう。 すぐにピアッシングしても問題なかった方も居ますが、体質にもよりますので数日開けてからの方が良いと思います。 尚、ピアスホールが安定してしまうと、完全に穴をふさぐ事が出来なくなりますが、ピアッシング時に装着したファーストピアスの段階であれば穴はふさがり、期間は要しますがピアス孔も目立たなくなります。