BBの取り外し 〜 シティーサイクル編 〜
買い物に行く時に使用しているシティーサイクルのペダルが重くなってきました。
もう5年くらい乗っているので限界なのでしょうか?
壊れてもともと、良い機会なので分解・グリスアップしてみようと思います。
ボトムブラケット(BB)には様々な種類がありますが、一般的なシティーサイクルのBBはカップアンドコーンタイプだと思います。
カップアンドコーンタイプBBは、手順さえ分かれば分解してメンテナンスが出来ます。
クランクキャップは、ツメやマイナスドライバーでこじれば簡単に外れます。
クランクを固定しているボルトを外すのですが、奥の方にあるのでレンチでは回せません。 14mmソケットを使用して外します。
左のペダルを外す時に逆ネジ(右回しで緩む)だったので、左クランクも逆ネジだと思っていたのですが、一般的な正ネジでした。(左回しで緩む)
次にクランクを外すのですが、BBシャフトにガッチリと食い込んでいるので簡単には外れません。
通常はコッタレス抜きと呼ばれる専用工具を使います。
しかし、使い込んだ買い物専用のシティーサイクル…
今回は代用工具で強引に外す事にしました。
もちろん傷や歪み等の不具合は覚悟の上での作業です。
ですから、大切な自転車(特にアルミフレーム・アルミクランク車)は、他サイトを参考に専用工具を使用される事をお薦めします。
【 荒 技 @ 】
クランク裏側にレンチやプライヤー等を当て、プラハンマーで叩く。
但し、叩きやすいペダル付近ばかり叩いていると、BBシャフトが曲がるので注意しなければいけません。
※ 破損や歪み等のリスクが伴います。 自己責任での作業になります。
【 荒 技 A 】
鉄パイプを使用します。
ペダルを外したクランクに鉄パイプを差し込み、左右にこじりながら少しずつ外します。
※ 力任せでは簡単にクランクが歪みます!
まだ荒技@の方が安全だと思います。(笑)
今回は夜間の室内作業だったので大きな音は出せません。
なので今回は鉄パイプを使う事にしました。
チェーンホイール側のクランクも外さなければBBシャフトは抜けません。
こちらも鉄パイプでグリグリ(^^; (上記画像はチェーンホイール側です。)
うまく外れました。
次にBBシャフトを抜く作業です。
左ワンの外側にあるロックリングをフックスパナ(ロックリングスパナ)で外すのですが、今回はウォーターポンププライヤを使用しました。
この画像ではクランクがついていますが、作業中に手がグリスで汚れて撮影が困難になり、後日参考画像として撮影した為です。
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ウォーターポンププライヤの支点を移動してサイズをロックリングに合わせ、左に回して外します。
本来は水道管の整備に使用される工具なのですが、握り手が長いので力が入りやすく、調整の段数が多いので大きな物まで挟めます。
プライヤーの使い勝手と、モンキーレンチの使用範囲の広さを兼ね備えた便利な工具です。
こちらはロッキングプライヤです。 挟んだ状態で固定する構造なので、握る力を軽減出来ます。
次に左ワンを外すのですが、固着している場合が多く、工具の引っ掛りが非常に浅いので注意が必要です。
専用工具があるのでしょうが、モンキーレンチでしっかり挟み、外れないように手で押さえながら柄の部分をハンマーで叩きました。
これも正ネジ(左回しで緩む)でした。
叩いて緩める場合は、特に回転方向に注意が必要です。
ベアリングにグリスが付いていないように見えますが…
リテーナーの裏側には変色したグリスが。
表面はカサカサだったので、ベアリングが殆ど回転していなかったのでしょう。
ペダルの回転が重いのも当然ですよね(^^;
洗浄後のカップアンドコーンタイプのBBです。
右ワンは、左ワン側からベアリングが抜けたので外しませんでした。
パーツクリーナの代用で、マジックリン・スプレー(台所用)を使用しました。
防塵用の密閉シールがある訳でもないし、これで問題無いと思います。
さすが台所用! 油汚れが良く落ちました。(^^)
パーツを確認した所、予想外にボールやシャフトの欠けも無く、とてもキレイです。
グリスアップでそのまま使用出来ました。(^^)/
もしメンテナンスせずに乗り続けていたら、ベアリング等の交換が必要だったかも知れません。 やはり不具合を感じたら、早目に点検・修理した方が余計な出費が抑えられると思います。
〜 作業に必要な専用工具 〜
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