ポジション調整 / ハンドルとサドルの調整手順

新たに自転車を購入した時、自分の乗りやすい姿勢にサドルとハンドルの高さを調整すると思います。 店舗での購入ならスタッフの方に調整してもらえるので問題ありませんが、通販で購入した場合は自分で調整する・知人に頼む・ショップに依頼する事になります。

しかし、調整だけなら簡単な作業で行えますし、自転車の構造と手順さえ解れば、パーツの交換や修理も自分で出来るようになります。 例えば外出先でチェーンが切れたとしても、携帯マルチツールを持っていれば簡単にチェーンをつなぎ、何事もなかったように走行できます。

必要な時に「家に置いてきた!」では宝の持ち腐れですから、常に携帯出来て邪魔にならないサドルバックがお勧めです。 これなら超小型空気入れも携帯出来るので便利です。

尚、不安な方はショップに依頼されるのが懸命ですし、ご自身で作業された場合の不具合は自己責任となりますのでご注意下さい。

※ 駆動系、特にブレーキ
クイック式シートクランプは、レバーを開くだけなので工具は不要です。
逆に言えば簡単に外せてしまうので、盗難予防対策は必須です!
【1】
セッティングを始めます。 まず、シートポストの延長線上にクランクを移動します。
【2】
ペダルに足(足根小球部分)を乗せ、ひざが軽く曲がる高さに調整します。

Check!!

ペダルにかかとを乗せ、ひざが自然に伸びていれば適正です。 かかとが浮いたり、ひざが伸びきっている場合はサドルが高すぎです。
【3】
次にクランクを水平(前方)に移動し、ひざの中心とペダルシャフトの延長線が垂直になるようにサドルを前後に調整します。 サドルの前後位置の調整は、サドル下のレールを固定しているクランプを6mmサイズの六角レンチでゆるめて行います。 更にゆるめると、サドルの水平角度も調整できます。 (基本は路面に対して水平です。) 六角レンチは「ヘックスレンチ」「ヘキサゴンレンチ」「アーレンキー」とも呼ばれている工具で、100円ショップでも購入できます。 使用頻度が高い工具ですので、入手しておくと重宝します。
【4】
サドルを前後に移動した場合は【1】に戻り、ひざの伸び具合を確認してみて下さい。 先ほど調整したのに膝の曲がり具合が変化しているはずです。

シートポストを引き上げると、サドルが高くなるだけではなく、シートアングルの影響で後方にも移動します。 ですから ”高さ+前後”をセットで調整しなければ、正確なポジションセッティングは出来ません。

尚、ここで紹介しているセッティングとは、MTBの性能を損なわず快適に走行する為の "基本ポジション" の事ですから、必ずこの通りに調整しなくても問題ありません。 例えば、ママチャリからMTBに乗り換えた方にとって、極度な前傾姿勢と足が付かないサドル高では緊急回避も儘ならず、大変危険です。

最初はお尻や手が痛くなったり、足付きの悪さが不安だと思いますが、乗り慣れてくればハンドルの位置を低く遠く、サドルも高くしなければ乗りにくく感じるようになるものです。。

結果オーライ的な裏技

ポジションを犠牲にせず足つきを良くしたい方は、タイヤ幅をインチダウンするという手段があります。

インチダウンと言ってもホイールは26インチのままで、タイヤ幅を細いサイズに変えるだけです。 通常は路面抵抗を軽減する為に、ブロックパターンからスリックや細いタイヤに交換するのですが、幅が狭くなるのと同時に外周サイズも目減りします。 例えば、幅を2.0インチのブロックパターンから1.75インチのセンタースリックに交換すると、車高も低くなるのでつま先が地面に着きやすくなります。
ブロックの張り出しが無くなる分だけ、タイヤのボリューム感が損なわれます。MTBの迫力を残すのであれば、1.75インチ幅が限度かと思います。
タイヤ幅のインチ表示は指定空気圧にした時の計測値ですが、表示通りのサイズになるとは言い切れません。 ブロックの張り出し具合や、取り付けるリムによっても誤差が生じるからです。
ですから目安として考えて頂きたいのですが、幅の表示が「2.0 →1.75 →1.50」と数値が小さくなるほどタイヤが細く、径も小さくなります。 今回は”足付き性”に重点を置いたタイヤ選びの話なので雑な表現になりますが、ブロックよりスリック、同じパターンなら幅が狭いほうが転がり抵抗と騒音が軽減されて街乗りが快適になります。 補足ですが、スリックタイヤは路面との接地面積が大きいので、幅広スリックタイヤだと路面抵抗が増えて軽快さが損なわれる場合があります。
〜購入候補だったタイヤ〜



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